2019年11月1日 / 最終更新日時 : 2019年10月29日 橋本芳弘 漆文化の資料館 漆掻きは掠奪産業か? 漆掻きは掠奪産業か? ある県立図書館で市町村史をめくり、その地の漆掻き技術について調べていた時のことです。「漆産業(漆掻き)は掠奪産業であり、衰退することあるいは消滅することは当然である」旨を1行、2行記した文献を数点拝 […]
2019年10月31日 / 最終更新日時 : 2019年10月29日 橋本芳弘 漆文化の資料館 漆掻き道具 その7|漆掻き技術(11) 皮はぎ 『日本の民具』から 現在の漆掻き道具にいたるまでの、道具の形はどのように変化してきたのかと考えることがあります。そして、できることなら実際に目にしたいと願っています。しかし、消耗品であり、一般に忘れられた存在でも […]
2019年10月30日 / 最終更新日時 : 2019年10月29日 橋本芳弘 漆文化の資料館 漆掻き道具 その6|漆掻き技術(10) 各地の資料館を訪ねて漆掻き道具を拝見します。そうすると東日本と西日本では違うんだなというものを見いだします。それは、漆液を集めるための容器であり、南部地方ではタガッポウやカキタル、ツッポウ、タルと呼ばれます。この容器の大 […]
2019年10月29日 / 最終更新日時 : 2019年10月29日 橋本芳弘 漆文化の資料館 ウルシの木の品種について ウルシの木の品種について 鳥取市佐治町でのことです。そこは佐治漆と名をはせたかつての漆生産地です。そこで植栽した幼樹を見ていた時、佐治漆研究会長である山本達夫さんの言葉です。「かつては7枚目で止葉(とめば)と言っていた。 […]
2019年10月28日 / 最終更新日時 : 2019年10月29日 橋本芳弘 漆文化の資料館 漆掻き道具 その5|漆掻き技術(9) 枝掻の道具 エダガキヨウカンナ(新潟県) 正面に枝を置く台を据えて行う台掻きと、はしご等に枝の片方を置いて行う立ち掻きの2方法が枝掻にはあります。用いる道具の特色あるものは、竹をくり抜き、カンナに差し込んで用いるカンナグ […]
2019年4月22日 / 最終更新日時 : 2019年4月22日 橋本芳弘 漆文化の資料館 漆掻き道具 その4|漆掻き技術(8) 漆掻き技術1では、全国に共通する漆掻き道具であり作業内容である旨を記しました。 それでも、各地を回り、漆掻きさんに会ってお話を伺うと特色ある道具に出合うことがあります。 そのいくつかを紹介します。ある地域で長年にわたって […]
2019年4月22日 / 最終更新日時 : 2019年4月22日 橋本芳弘 漆文化の資料館 漆掻き道具 その3|漆掻き技術(7) 漆鎌の製造 前回はカキカンナの名称を用いましたが、福井県の記述に基づき今回は「漆鎌」を使用します。 粟田部漆鎌ともいわれ、「現在形に完成した創始者は初代春田惣兵衛であった」(『郷土史往来』)といいます。 左の写真は漆鎌の […]
2019年4月22日 / 最終更新日時 : 2019年12月11日 橋本芳弘 漆文化の資料館 漆掻き道具 その2|漆掻き技術(6) 前回(漆掻き道具 その1)で見た道具の中で、漆掻きさんが自作できるものはタガッポウとドウグブクロです。 多くの道具は鍛冶から購入して、それに柄をつけて用いています。ヘラを自作する漆掻きさんは時には見られます。 タガッポウ […]
2019年4月22日 / 最終更新日時 : 2019年4月22日 橋本芳弘 漆文化の資料館 漆掻き道具 その1|漆掻き技術(5) 下の写真は、岩手県浄法寺町とその周辺地域のある漆掻きさんが用いる漆掻き道具です。 個人により、地域により、さらに加える道具もありますが、写真の道具が現在の国内で共通するものと考えて差し支えないと思います。 ただし、それぞ […]
2019年4月22日 / 最終更新日時 : 2019年4月22日 橋本芳弘 漆文化の資料館 作業のいろいろ その3|漆掻き技術(4) 枝掻(えだがき) 止掻を終えた11月は、岩手県浄法寺町とその周辺地域ではウルシの木は落葉し、雪が降る天気も多くなります。 その時期の漆掻き作業は枝掻となります。 枝にある漆液を樹幹におろさないために浦目掻で枝止めの傷をつ […]