2019年11月11日 / 最終更新日時 : 2019年10月29日 橋本芳弘 漆文化の資料館 擾乱期でも続いた漆生産 <中世の日本> 擾乱期でも続いた漆生産 <中世の日本> 中世期の漆工品の優品は思い浮かぶのですが、栽培や生産については自分の蓄えがなく、探してみました。『現代日本漆工総覧』の中に次の一文を見つけました。 平安末期からの戦乱、南北朝時代か […]
2019年11月10日 / 最終更新日時 : 2019年10月29日 橋本芳弘 漆文化の資料館 植樹も漆液も税であった <古代の日本> 文字として記録のある時代へ行きましょう。 植樹も漆液も税であった <古代の日本> 『増訂工芸志料』の「巻七 漆工」に次の記述があります。 ○大宝元年一千三百六十一年(701)文武天皇令を制し、漆部司の職制を定め、正一人、 […]
2019年11月9日 / 最終更新日時 : 2019年10月29日 橋本芳弘 漆文化の資料館 日本のウルシの木 樹液の利用 漆液の利用はハチが知っていた 自分が住むところは、前には水田があり裏側は山林に囲まれています。夏の時期には、自宅の軒や雨樋の裏に毎年5・6個のハチの巣を発見し、対処に苦労します。 ハチの巣を見ていた若いころ、「あっ、漆だ […]
2019年11月8日 / 最終更新日時 : 2019年10月29日 橋本芳弘 漆文化の資料館 日本のウルシの木 原産地・栽培か自生か ここで漆掻きそのものから離れて、日本でのウルシの木の栽培や漆液の利用、権力者とのかかわりなどについて、文献の記述をもとにしながら自分なりに概観してみたいと思います。お付き合いください。 原産地は日本ではないのか? 今から […]
2019年11月7日 / 最終更新日時 : 2019年10月29日 橋本芳弘 漆文化の資料館 漆掻きさんの創意と工夫(6) 漆掻きさんの創意と工夫 6 事故への対処 漆掻きという仕事はウルシの木という自然が相手です。すると、人間の力ではどうすることもできない場面に出会うことになります。毛虫が大発生して葉を食べ尽されてしまうと漆液は滲出しなくな […]
2019年11月6日 / 最終更新日時 : 2019年10月29日 橋本芳弘 漆文化の資料館 漆掻きさんの創意と工夫(5) 漆掻きさんの創意と工夫 5 傷のつけ方の工夫(2) 辺の傾き ウルシの木に向かって立ち、カキガマを持つ腕を伸ばして奥にカマグチを入れ、そのまま手前に引いて傷をつけます(辺を立てます)。辺の始まりを辺がしらと呼び、手前のカ […]
2019年11月5日 / 最終更新日時 : 2019年10月29日 橋本芳弘 漆文化の資料館 漆掻きさんの創意と工夫(4) 漆掻きさんの創意と工夫 4 傷のつけ方の工夫(1) カキガマのカマグチ部分を用いて樹皮をむき取り傷をつける作業のことです。傷のことを、「辺を切る」「目を立てる・目をのばす」などと用いることから辺や目と呼ぶ場合があります。 […]
2019年11月4日 / 最終更新日時 : 2019年10月29日 橋本芳弘 漆文化の資料館 漆掻きさんの創意と工夫(3) 漆掻きさんの創意と工夫 3 二重皮ごしらえの工夫 一般にカワムキで外樹皮を削って平滑にした後で、カキカンナで傷をつけるのですが、その間にもうひと手間を加えた作業を行う地域があります。その地域で工夫されたものです。 ウルシ […]
2019年11月3日 / 最終更新日時 : 2019年10月29日 橋本芳弘 漆文化の資料館 漆掻きさんの創意と工夫(2) 漆掻きさんの創意と工夫 2 足場の掛け方 田子町でのはしご木 ウルシの木の樹幹に向かい、一般に片側に5本の目立の傷をつけ、その後5しびをつくることは、普通身長の人が地面に立ち手の届く範囲であることから導き出された数である […]
2019年11月2日 / 最終更新日時 : 2019年10月29日 橋本芳弘 漆文化の資料館 漆掻きさんの創意と工夫(1) 漆掻きさんの創意と工夫 1 漆掻きさんの仕事に同行して話をうかがうと、長年の経験に基づく作業等の工夫を拝見し、心に残るものがあります。そのいくつかを紹介します。 「立(た)て」のつくり方 漆掻きさんは、その日に採取するウ […]