昔の漆の産地を調べてみました
かつては日本中で漆が採られていたそうですが、ではそれはどこなのか?それを知りたくて調べてみました。
明治40年出版の「実用漆工術」という書物には武井藤助氏の生漆標品に係る産地として次の30ヶ所が紹介されています。
追記:地図にまとめてみました。
漆液の産地30ヶ所
- 丹波
- 吉野
- 相模足柄
- 越後岩舟
- 武蔵秩父
- 上野南甘楽
- 常陸那珂
- 下野那須
- 三河南設楽
- 甲斐南巨摩
- 美濃郡上
- 飛騨吉城
- 信濃下伊那
- 陸奥二戸
- 陸奥南津軽
- 羽後山本
- 羽前南村山
- 加賀石川
- 能登鳳至
- 越中砺波
- 越前今立
- 稲葉智頭
- 備中川上
- 安芸高田
- 紀伊那賀
- 阿波美馬
- 伊予宇摩
- 豊後日田
- 日向北諸県
- 薩摩鹿児島
この中で吉野の漆がもっとも有名で貴重だったようです。
また産地ごとの特徴も次のように紹介されています。
- 相州→乾きが速い
- 奥羽→乾きが遅い
- 米良→色が黒い
- 津軽→赤色を帯びている
- 南部→白い
国立国会図書館デジタルコレクションより
執筆者プロフィール
- 特定非営利活動法人ウルシネクスト 理事長
最新記事一覧
お知らせ・活動2024年6月3日今年もロクシタンWe Act投票が始まりました!1投票につき100円がウルシネクストに寄付されます! お知らせ・活動2024年5月9日『工藝の森』にウルシの苗木を支援しました お知らせ・活動2023年12月1日「お金をまわそう基金」第4期の目標金額を達成しました! お知らせ・活動2023年10月2日優良選抜ウルシ苗による植栽会開催のお知らせ
お気軽にお問い合わせください
ウルシネクストは、国産漆を増やし、漆を通じて地域活性化に繋げる活動を、地域の皆さんと一緒になって取り組んでいます。今後計画を予定している、または関心を持たれている方は、お役に立てることもあると思いますので、是非お気軽にご相談ください。