国産漆を増やすためには「ウルシノキを植え、漆の森を増やす」ことが不可欠

ウルシノキは、苗を植えてから樹液が取れるようになるまで10年~15年かかります。漆はウルシノキに細い傷をつけて染み出す樹液を1滴1滴集めて採取されます。6月頃から約5カ月かけて1本のウルシノキから採取できる漆はわずか200cc、その後漆液を採取したウルシノキの多くは1年限りで伐採され、役割を全うします。

一旦植樹が途切れてしまうと、漆は簡単に増やすことができません。毎年継続して植え続けないと、増えないばかりか、現状の本数も維持することもできません。国産漆を安定的に生産、供給していくためにも、一定量の漆を生産できる「漆の森」をつくり、関わる人を増やし、産地化をはかっていくことが必要です。

ウルシネクストは、盛岡里山フォレストリー、一般社団法人次世代漆協会(岩手県盛岡市)と連携し、上米内(同)で漆の森づくりを進めています。

岩手県二戸市は国産漆の一大産地で、全国の約7割を生産しています。県内及び周辺地域では漆に従事する関係者の方も比較的多く連携も取りやすいことから、上米内を二戸に継ぐ産地に育て、国産漆の安定供給に貢献したいと考えています。

上米内植樹実績(藪川を含む)
2019年 2020年 2021年
3,450本 6,400本 5,000本(予定)
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