“漆の恩恵を社会で享受し、自然と共生した持続可能な社会の実現に貢献する”

これが私たちが目指している未来であり、ウルシネクストが掲げるビジョンです。

いま世界は数々の重大な問題に直面しています。2015年、国連サミットにおいて193の加盟国が全会一致で、2030年に向けて持続可能な開発目標SDGsを採択しました。SDGsの17のゴール169のターゲットは貧困、飢餓、ジェンダー、エネルギー、まちづくり、気候変動、環境汚染など多岐に渡っていますが、持続可能な開発目標と名付けられているとおり、このままでは社会が持続できなくなるという重大かつ待った無しの問題ばかりです。

持続可能な社会をいかに実現するか。これは一部の国や人々だけに関係することでも、取り組めば良いことでもなく今を生きる我々ひとりひとりが真剣に取り組むべき課題であり、未来への責務です。

私たちは地球が与えてくれる漆という優れた素材としての可能性と、古くから漆を育み樹液を採取し、それを生活、建築、文化、芸術などに活かしてきた日本人の知恵や、自然と共生した生き方に様々な問題を解決する可能性を感じ、これを持続可能な社会の実現であるSDGsの達成につなげていきたいと考えています。

SDGs17番目のゴールは「パートナーシップで目標を達成しよう」です。

私たちウルシネクストの活動の基本もここにあります。より多くの方に漆の現状や価値を伝え、共有し、ネットワークを作って社会と漆をつなげ、漆の持続可能性に取組む人を増やし、支援し、社会全体で漆を持続可能なものにしていきます。私たちは、漆を通じて未来の人々も幸せに生きられる、自然と共生した持続可能な社会の実現を目指します。

ウルシネクストのSDGsへの取り組み

4 質の高い教育をみんなに

4.7 2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。

ウルシネクストは  漆の理解を図る広報活動、漆器利用の促進を図るライフスタイルの提案活動、セミナーやワークショップなどの学習体験活動を通じて、SDGs達成につながる知識や技能習得の機会提供に取り組みます。

6 安全な水とトイレを世界中に

6.6 2020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼などの水に関連する生態系の保護・回復を行う。

ウルシネクストは  ウルシノキの植林や放置された土地の有効活用推進を通じて、山林、森林、水源地などの保全に取り組みます。

8 働きがいも経済成長も

8.9 2030年までに、雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業を促進するための政策を立案し実施する。

ウルシネクストは  ウルシノキの植樹を通じて林業振興に寄与し、伝統工芸や漆を使った新しい製品の開発や販売を通じて、雇用の創出や地域産業の活性化に取り組みます。

9 産業と技術革新の基盤をつくろう

9.4 2030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。全ての国々は各国の能力に応じた取組を行う。

ウルシネクストは  ウルシノキの品種改良などに取り組み、漆資源の効率的な利用プロセスの構築を図ります。

11 住み続けられるまちづくりを

11.4 世界の文化遺産および自然遺産の保全・開発制限取り組みを強化する。

11.6 2030年までに大気の質及び一般並びにその他の廃棄物の管理に特別な注意を払うことによるものを含め、都市の一人当たりの環境上の悪影響を軽減する。

11.a 各国・地域規模の開発計画の強化を通じて、経済、社会、環境面における都市部、都市周辺部及び農村部間の良好なつながりを支援する。

ウルシネクストは

・漆の増産、自給率の向上により文化財保護に必要な漆を供給体制の確立に取り組みます。
・漆を活かす・使う活動を通じてゴミをできるだけ出さないライフスタイルへの転換や、プラスチック製品の使用抑制に取り組みます。
・ウルシノキの植樹を通じた森林や里山の保全、放置された土地の有効活用を図り、都市を支える農村部の健全な発展に取り組みます。

12 つくる責任つかう責任

12.2 2030年までに天然資源の持続可能な管理および効率的な利用を達成する。

12.4 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じて化学物質やすべての廃棄物の環境に配慮した管理を達成し、大気、水、土壌への排出を大幅に削減することにより、ヒトの健康や環境への悪影響を最小限に留める。

12.5 2030年までに、予防、削減、リサイクル、および再利用(リユース)により廃棄物の排出量を大幅に削減する。

12.8 2030年までに、あらゆる場所の人々が持続可能な開発および自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。

ウルシネクストは

・ウルシノキの持続的な育成体制の確立、ウルシノキの品種改良などに取り組み、漆資源の効率的な利用プロセスの構築を図ります。
・漆を活かす・使う活動を通じてゴミをできるだけ出さないライフスタイルへの転換や、プラスチック製品の使用抑制に取り組みます。
・漆器など天然素材で作られ修理が可能な製品の利用促進、脱使い捨てライフスタイルの提案活動を通じて、ゴミの削減に取り組みます。

13 気候変動に具体的な対策を

13.2 気候変動対策を国別の政策、戦略及び計画に盛り込む。

13.3 気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。

ウルシネクストは  生産や加工の工程、廃棄において大量のエネルギーを消費しない漆の活用を推進してCO2の削減を図ると共に、知識と技術をもった人材を育成し、気候変動対策に取り組みます。

14 海の豊かさを守ろう

14.1 2025年までに、陸上活動による海洋堆積物や富栄養化をはじめ、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に減少させる。

14.3 あらゆるレベルでの科学的協力の促進などを通じて、海洋酸性化の影響に対処し最小限化する。

ウルシネクストは  漆を活かす・使う活動を通じて、ゴミをできるだけ出さないライフスタイルへの転換や、プラスチック製品の使用抑制を推進し、海洋汚染の防止に取り組みます。

15 陸の豊かさも守ろう

15.1 2020年までに、国際協定の下での義務に則って、森林、湿地、山地、および乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態系およびそれらのサービスの保全、回復、および持続可能な利用を確保する。

15.2 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な管理の実施を促進し、森林破壊を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で植林と森林再生を大幅に増加させる。

15.4 2030年までに生物多様性を含む山地生態系の保全を確保し、持続可能な開発にとって不可欠な便益をもたらす能力を強化する。

15.5 自然生息地の劣化を抑制し、生物多様性の損失を阻止し、2020年までに絶滅危惧種を保護および絶滅防止するための緊急かつ重要な対策を講じる。

ウルシネクストは  ウルシノキの植樹、放置された土地の有効活用推進を通じて森林や里山、水源地の保全に取り組みます。

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