三重県との県境に接する奈良県曽爾(そに)村。美しい曽爾高原が有名で日本で最も美しい村連合の一つでもありますが、曽爾村には「ぬるべの郷」という別名があります。
ぬるべとは「漆部」。
古事記には倭武皇子(ヤマトタケルノミコト)が狩りをしていて漆をみつけたことから、この地に漆の生産と漆塗りの官を置いたことが記されていて、日本の漆文化発祥の地とも言われています。しかし漆の生産は遠い昔に廃れていました。
国宝や重要文化財を漆文化発祥の地曽爾村の漆で守りたい。そんな思いを持って、今秋曽爾村ではぬるべの郷の再興を目指すプロジェクトがスタートしました。
NPO法人ウルシネクストはこの壮大な構想の実現に向けて支援をすることになり、この取組みについてWEDGEに取材いただきました。